共同研究:酸窒化物ガーネット蛍光体の合成とCe発光長波長化

白色LEDの代表的蛍光体であるセリウム添加イットリウムアルミガーネット(YAG:Ce3+)の酸化物アニオンを部分窒化することで,発光波長の長波長シフトに成功しました.より共有結合性の高いN3-が配位したことにより電子雲膨張効果でCe3+の励起準位である5d軌道重心位置が低下したこと,局所対称性低下により結晶場分裂が広がり,発光始準位である最低5d_1@軌道が更に低下したことにより,発光電子遷移である5d→4fが低エネルギ-化したためであると考えられます。 本成果は田部(A03分担),八島(A02分担)らによる共同研究によるものであり、Opt. Mater. 論文誌に受理されました.

K. Asami, J. Ueda, M. Shiraiwa, K. Fujii, M. Yashima, S. Tanabe,

“Redshift and thermal quenching of Ce3+ emission in (Gd,Y)3(Al,Si)5(O,N)12 oxynitride garnet phosphors”

Opt. Mater. (2018) in press.