公募情報

本領域では、平成31年度から領域推進にご参加頂く公募研究を以下の研究概要にそって募集します。皆様の積極的な応募をお待ちしております。

新学術領域研究(研究領域提案型)の研究概要

21世紀に入って、複数のアニオンが同一化合物に含まれる「複合アニオン化合物」が、新しいタイプの無機材料として注目を集めている。酸化物や窒化物など既存の無機材料と比べ、複合アニオン化合物では特異な配位構造や結晶構造が得られるため、根源的に異なる革新的機能が現れる可能性がある。本新学術領域では、複合アニオン化合物を対象とし、アニオンの価数、電気陰性度、分極率などの違いを積極的に利用することで、従来物質とは異なる画期的な化学結合、結晶・電子構造をもつ新物質を創成し、様々な材料科学分野において革新的機能を創出する。公募研究には新しい視点からの学際的な研究展開の可能性を求める。計画研究との共同研究を推進する提案や、革新的で斬新な発想に基づく挑戦的な提案を期待する。複合アニオン化合物研究の経験は問わない。

対象分野例

計算科学、固体物理、電子/磁気/光デバイス、構造材料学、界面科学、地球科学、環境科学、錯体化学、医工学、炭素・ホウ素・ケイ素化合物など、有機無機ハイブリッド、非晶質、ナノ/多孔材料など。

研究項目A01

独自の合成の切り口による新規複合アニオン化合物の探索合成、アニオンの化学組成や配列の精密制御プロセスの開発、複合アニオン化による結晶構造制御指針の確立に関する研究、計算手法(マテリアルズインフォマティクス)を用いた物質・組成予測など。

研究項目A02

複合アニオン化合物の結晶構造解析(中性子回折・放射光X線回折・電子顕微鏡など)、効果的な化学分析法やその派生技術の開拓、各種分光法のデータの第一原理計算等を用いた解析法、複合アニオン化合物の化学結合、物性の理解と予測のための理論構築や理論計算技術など。

研究項目A03

創エネルギー・省エネルギーを指向した複合アニオン化合物の化学・物理機能創出に関する実験研究、固体・材料物性、計算科学、スピントロニクス、光電子デバイス、エネルギー材料、結晶工学など。

複合アニオン化合物の創製と新機能

領域略称名: 複合アニオン
領域番号: 2807
設定期間: 平成28年度~平成32年度
領域代表者: 陰山 洋
所属機関: 京都大学大学院工学研究科
研究項目 応募上限額
(単年度)
採択
目安件数
A01 複合アニオン化合物の新規合成(合成) 実験系研究:270 万円
理論系研究:100 万円
15件
3件
A02 複合アニオン化合物の解析分析(解析)
A03 複合アニオン化合物の機能創出(機能)

平成31年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募情報についてはこちら